1948-11-12から1日間の記事一覧

宮中の様子

「入江日記」による宮中の様子 ラヂオのスイッチを入れると丁度極東軍事裁判の判決を言っている。広田、土肥原、松井、武藤、東条の五氏に絞首刑、東郷氏二十年、重光氏七年、他は終身禁固刑ということ。木戸さんが絞首刑にならなくて本当に結構だった。今夜…

村井長正の見たこの日の天皇の様子

村井長正の回想 「陛下は眼を泣き腫らして、真っ赤な顔をしておられた。生涯忘れられないお顔である。私は恐れおののき、視線を落とし、二度とそのような陛下を見まいとして要件だけ述べ、顔を伏せたままドアを閉めた」 橋本明「封印された天皇の「お詫び」…

三谷隆信の推察する天皇の心境

私が侍従長を拝命した頃、世間には天皇退位論が盛んであった。戦争は天皇の名によって行われたのであるから、天皇は責任をとって退位すべしという形式論もあり、国民道徳の低下を救うためには、天皇の退位が最上の道であるとする政治論もあった。このような…

 退位せずの書簡

この日、東京裁判の判決 東条英機以下7人が絞首刑、25被告全員が有罪 天皇のマッカーサー宛の書簡 連合国最高司令官 陸軍元帥 ダグラス・マッカーサー閣下 謹啓 天皇陛下の御下命により、本官は閣下に対し、天皇陛下から次のようなメッセージをお伝えする…