東久邇稔彦がもらしたされる天皇退位の意向

東久邇稔彦は1946年2月27日付『読売報知』に、宮内省某高官として登場し次のように発言した。

天皇御自身は適当な時機に退位したいとの御意志を洩らされている。これはーーもし御退位が実現するとしてーー天皇が御自身で自己の戦争責任を引受けられるためであって、決して、在位中に万一ありうる戦争犯罪者としての逮捕に先手をうとうとされるためではない。退位に賛成するものは、天皇にたいし“道徳的、精神的な”責任があるとしている」