1948-11-01から1ヶ月間の記事一覧

東京裁判、死刑執行の噂

入江日記によるとこの日、明朝に東京裁判の絞首刑の執行が行われるという噂が流れる。『入江相政日記 第4巻』(120p) 入江相政日記〈第4巻〉―昭和23年1月~昭和25年12月入江 相政 朝日新聞社 朝日新聞社 1994-10by G-Tools

キーナンとの御陪食

キーナンが26日に帰国するのを前に天皇と会食 入江日記には「キーナンとの御陪食がなかなかおかかりになり」とある。『入江相政日記 第4巻』(119p) 原文は旧かな入江相政日記〈第4巻〉―昭和23年1月~昭和25年12月入江 相政 朝日新聞社 朝日新聞社 1994-10by …

宮中の様子

「入江日記」による宮中の様子 ラヂオのスイッチを入れると丁度極東軍事裁判の判決を言っている。広田、土肥原、松井、武藤、東条の五氏に絞首刑、東郷氏二十年、重光氏七年、他は終身禁固刑ということ。木戸さんが絞首刑にならなくて本当に結構だった。今夜…

村井長正の見たこの日の天皇の様子

村井長正の回想 「陛下は眼を泣き腫らして、真っ赤な顔をしておられた。生涯忘れられないお顔である。私は恐れおののき、視線を落とし、二度とそのような陛下を見まいとして要件だけ述べ、顔を伏せたままドアを閉めた」 橋本明「封印された天皇の「お詫び」…

三谷隆信の推察する天皇の心境

私が侍従長を拝命した頃、世間には天皇退位論が盛んであった。戦争は天皇の名によって行われたのであるから、天皇は責任をとって退位すべしという形式論もあり、国民道徳の低下を救うためには、天皇の退位が最上の道であるとする政治論もあった。このような…

 退位せずの書簡

この日、東京裁判の判決 東条英機以下7人が絞首刑、25被告全員が有罪 天皇のマッカーサー宛の書簡 連合国最高司令官 陸軍元帥 ダグラス・マッカーサー閣下 謹啓 天皇陛下の御下命により、本官は閣下に対し、天皇陛下から次のようなメッセージをお伝えする…

文化の日の御製へのマスコミの反応について

今年から明治節は無くなったのだが、様式は全く旬祭と同じ御拝があらせられた。昨日御製五種が発表されたが、我々の予想通り朝日が文化に関するもの御二首載せた。時事には五首全部謹載したが、他は全く何も書いていない。これは今時OPENで発表すればこうな…

読売新聞の退位報道に対するシーボルトの工作

この日、読売新聞が退位の可能性を示唆する記事を掲載 読売新聞が十一月一日のトップ記事として、吉田首相が度々天皇と秩父宮殿下を訪問したのは、退位と直接の関連がある、ということを報道した。真偽をたしかめるために、私の友人で、総司令部と宮内庁との…