村井長正の見たこの日の天皇の様子

村井長正の回想

「陛下は眼を泣き腫らして、真っ赤な顔をしておられた。生涯忘れられないお顔である。私は恐れおののき、視線を落とし、二度とそのような陛下を見まいとして要件だけ述べ、顔を伏せたままドアを閉めた」

橋本明「封印された天皇の「お詫び」」(鶴見俊輔中川六平編『天皇百話』所収(711ー712p))

4480022899天皇百話〈下の巻〉
鶴見 俊輔 中川 六平
筑摩書房 1989-04

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